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愛知・名古屋アジア大会の見どころ|夏季の日本開催は32年ぶり3回目

夏季のアジア競技大会が日本で開かれるのは、1994年の広島以来32年ぶりです。 第20回アジア競技大会が、2026年9月19日から10月4日まで愛知・名古屋で開かれます。

正直に言うと、私はこの大会が日本で開かれることをしばらく知りませんでした。オリンピックやワールドカップに比べると、報じられ方が静かだったように思います。

ただ、いちばん引っかかったのは別のところです。アジアの大会なのに、日本では32年も開かれていなかった、という事実のほうでした。前回の広島を覚えている人でも、当時小学生だったなら今は40代です。その間ずっと、この大会はよその国で開かれていました。

アジア競技大会はいつ・どこで開かれる?

2026年9月19日から10月4日までの16日間、愛知県を中心に開かれます。45の国と地域が参加します。

開会式は9月19日、名古屋市瑞穂公園陸上競技場(愛称パロマ瑞穂スタジアム)で行われます。この会場は大会に向けて約3万人収容へ全面改修され、2026年4月から使われています。陸上競技もここで行われます(大会公式サイト愛知県)。

大会のスローガンは「IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。」、マスコットは「ホノホン」です。アスリートの熱い想いが炎となり、愛知・名古屋の守り神であるシャチホコと一体化して生まれた、という設定で、名前は炎の語源とされる「火の穂(ほのほ)」から来ています(組織委員会)。

聖火リレーはすでに始まっています。8月22日から開会式当日の9月19日まで、県内の中学・高校・特別支援学校や、名古屋のシンボルである久屋大通公園などを回っています(組織委員会)。

なお大会終了後、10月18日から24日には、同じ地域で第5回アジアパラ競技大会が開かれます。こちらは日本で初めての開催です(国際パラリンピック委員会)。

なぜ「32年ぶり」なのか

夏季のアジア競技大会の日本開催が、1958年の東京、1994年の広島に続いて3回目だからです。広島大会から数えて32年になります。

アジア競技大会の第1回は1951年、インドのニューデリーで開かれました。現在はアジア・オリンピック評議会(OCA)が主催しています。日本での開催は、1958年の東京、1994年の広島に続いて3回目です(大会公式サイトJOC)。

調べていて意外だったのは、その3回という数字でした。通算の開催回数でいうと、日本より多い国があります。タイです。1966年・1970年・1978年・1998年と4回開催していて、しかも4回ともバンコクです。中国・韓国は日本と同じ3回。

広島から愛知・名古屋までの32年のあいだに、大会は7回開かれています。その内訳がこうです。

開催地
1998年バンコクタイ
2002年釜山韓国
2006年ドーハカタール
2010年広州中国
2014年仁川韓国
2018年ジャカルタ・パレンバンインドネシア
2022年(実開催2023年)杭州中国

**中国が2回、韓国が2回。**この32年、日本にはずっと回ってきていませんでした。

そして、次に回ってくるのもかなり先です。2030年はドーハ、2034年はリヤドと、すでに決まっていますOlympics.com)。2038年以降は未定なので、次の日本開催は、決まったとしても最速で12年後ということになります。

なお「アジア大会が32年ぶり」というのは、夏の大会が32年ぶりという意味です。冬のアジア大会は2017年に札幌で開かれています。

オリンピックでは見られない競技が見られる

アジア競技大会には、オリンピックのプログラムにない競技が入ります。クリケットやカバディ、武術太極拳などです。

アジアには地域ごとに深く根づいたスポーツがあり、アジア大会にはそれが正式競技として入ります(大会公式サイトolympics.com)。

  • クリケット — T20という短い形式で、男子10チーム・女子8チームが参加します。2028年のロサンゼルス五輪のアジア予選も兼ねています
  • カバディ — 南アジアで広く親しまれている競技です。日本で見られる機会はそう多くありません
  • 武術太極拳(ウーシュー) — 東アジアで人気の競技です
  • 柔術、クラッシュ — 格闘技系の競技です
  • 総合格闘技(MMA) — 今大会からの新競技です
  • サーフィン — アジア競技大会では初めての採用です
  • ブレイキン — オリンピックのプログラムから引き続き実施されます

アジア競技大会には、eスポーツも含まれる

あまり知られていませんが、eスポーツはアジア競技大会の正式なメダル競技です。今回は11種目13タイトルが行われます。

「アジア大会にゲームがあるの?」と思われるかもしれません。私も調べるまで知りませんでした。eスポーツは前回の杭州大会から正式競技になっていて、他の競技と同じようにメダルが出ます。展示やイベントではなく、金・銀・銅を争う種目です。

杭州大会のときは7タイトルでしたが、今回は11種目13タイトルとほぼ倍になりました日本eスポーツ連合)。ストリートファイター6、鉄拳8、ぷよぷよ、グランツーリスモ7など、日本発のタイトルが多く並びます。

競技は2026年9月23日から10月2日までの10日間、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場・愛知県常滑市)の展示ホールDで行われます。

採用された13タイトルです。

タイトル ジャンル
ストリートファイター6格闘
鉄拳8格闘
ザ・キング・オブ・ファイターズXV格闘
League of LegendsMOBA
Honor of KingsMOBA(モバイル)
Mobile Legends: Bang BangMOBA(モバイル)
PUBG MOBILEバトルロイヤル
ポケモンユナイトMOBA
eFootballサッカー
グランツーリスモ7レース
ぷよぷよパズル
NARAKA: BLADEPOINTバトルロイヤル
Identity V(第五人格)非対称対戦

タイトルが13なのに種目が11なのは、数え方に仕組みがあるためです。格闘ゲームの3タイトル(ストリートファイター6・鉄拳8・KOF XV)は、まとめて1つのチーム戦として扱われ、メダルは1つだけ出ます。国ごとに3タイトルの選手が1チームを組む形です。eFootballも、モバイル版とPC版に1名ずつを出して2人でチームを組み、1つのメダルを争います。

日本は7種目9タイトルに出場し、選手25名・コーチ4名で臨むことが2026年7月に発表されています(日本eスポーツ連合)。

ぷよぷよにメダルがかかる、というのはなかなか想像がつきません。

愛知県以外でも競技が行われる

愛知県が中心ですが、東京都と静岡県でも一部の競技が実施されます。

  • 競泳・飛込 — 東京アクアティクスセンター(東京都江東区)。競泳は9月20日から25日までの6日間で41種目が行われます(東京都江東区
  • 馬術 — 馬事公苑(東京都世田谷区)
  • サッカー — 小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県袋井市)

東京アクアティクスセンターも馬事公苑も、2021年の東京オリンピックで使われた会場です。関東に住んでいても、電車で行ける距離で観られる競技があるということになります。

過去のアジア大会で、日本はどうだったのか

近年は中国が圧倒的な1位で、日本と韓国が2位を争う構図です。日本が総合1位だったのは1978年が最後です。

過去3大会の日本の成績です。

大会 合計 順位
第19回 杭州(2022年大会・2023年開催)5267691882位
第18回 ジャカルタ・パレンバン(2018年)7556742052位
第12回 広島(1994年)6475792182位

Olympics.comJOC

1994年の広島大会も、地元開催ながら中国が金125個で1位、日本は金64個で2位でした。

第1回の1951年から1978年までの8大会は日本が1位でしたが、1982年のニューデリー大会で中国に抜かれ、以降は中国がトップを守り続けています。前回の杭州大会では、中国は金201個という史上初の200個超えを記録しました。

なお、杭州大会の「2位」は金メダルの数での順位です。総メダル数では韓国が190個で、日本の188個をわずかに上回っています。 日本と韓国の2位争いは、それくらい競っています。

日本が総合1位だったのは1958年の東京大会が最後で、このときは金67個で首位でした。日本開催で日本が1位になったのは、この1回だけということになります。

観る方法は?チケットと放送

チケットは一般販売が始まっており、国内の地上波放送はTBSが担当します。

チケットは2026年6月30日から全競技の一般販売が始まっています。公式チケット販売サイトのほか、チケットぴあ、TBSチケット、CBCチケットセンター、セブン-イレブン、ファミリーマート、中日新聞販売店でも扱われています(大会公式チケットサイト名古屋市)。

価格は競技によりますが、C席なら1,500円からの設定があります。開会式は7,500円からとなっています。

テレビは、国内の地上波放送権をTBSテレビが取得しており、大会期間中に生中継が予定されています。地元のCBCテレビは、9月14日から10月5日まで平日朝に「推そうぜ!アジア大会 愛知・名古屋」という情報番組を放送するそうです。

まとめ

  • 第20回アジア競技大会は2026年9月19日から10月4日までの16日間、愛知・名古屋で開かれます。45の国と地域が参加します
  • 夏季のアジア競技大会の日本開催は1958年の東京、1994年の広島に続いて3回目で、広島大会から32年ぶりです。冬のアジア大会は2017年に札幌で開かれているので、「夏の大会が32年ぶり」という言い方が正確です
  • オリンピックでは見られない競技が見られます。クリケット、カバディ、武術太極拳、今大会からのMMA、初採用のサーフィンなど
  • **eスポーツもアジア大会の正式なメダル競技です。**過去最多の11種目13タイトルが行われ、ストリートファイター6・鉄拳8・ぷよぷよ・グランツーリスモ7など日本発のタイトルが多く並びます
  • 東京と静岡でも一部の競技が行われます。競泳・飛込は東京アクアティクスセンター、馬術は馬事公苑、サッカーは静岡のエコパスタジアムです
  • 日本の成績は近年2位が続いています。1994年の広島大会も、地元開催ながら中国に次ぐ2位でした。総合1位だったのは1958年の東京大会が最後です
  • チケットは一般販売中、国内の地上波放送はTBSが担当します

32年ぶりに、夏のアジア大会が日本に戻ってきます。次に回ってくるとしても、早くて12年後です。

日本で開催される貴重な機会ですので、日本選手の皆さんの活躍と、一つでも多くのメダル獲得に期待したいです。

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